つい

つい
I
つい
(副)
(1)そうする気持ちのないままに, そのことをしてしまうさま。 思わず。 うっかり。

「腹が立って~怒鳴ってしまった」

(2)そうしようという気持ちがありながら, しないでしまうさま。

「気の毒で~言いそびれる」「~忙しさにかまけまして」

(3)距離・時間などが非常に近いさま。 すぐ。

「~そこまで出かけました」「~今し方」

II
つい
(接頭)
〔動詞「突く」の連用形「突き」の転〕
動詞に付いて, その動作を強めたり, 瞬間的に行われる意を表したりする。

「~くぐる」「~ヒザマヅイテ/天草本平家 3」

III
つい【対】
※一※ (名)
(1)二つそろって一組となるもの。 そろい。 ペア。

「~になる」「~をなす」「~の着物」

(2)「対句(ツイク)」に同じ。
※二※ (接尾)
助数詞。
(1)二つそろって一組になっているものを数えるのに用いる。

「蝋燭(ロウソク)立て一~」

(2)衣服・調度などの一そろいを数えるのに用いる。
IV
つい【終・竟】
※一※ (名)
(1)つまるところ。 最後。 はて。

「~のすみか」「~のたのみ所/源氏(帚木)」

(2)命の終わり。 死ぬこと。

「~の煙」

※二※ (副)
「ついぞ(終)」に同じ。

「先方でも, ~音信をしないもんですから/婦系図(鏡花)」

~の煙(ケブリ)
火葬の煙。

「いかにせん~の末ならでたちのぼるべき道もなき身を/続拾遺(雑下)」

~のすみか
最後に落ち着く所。 死ぬまで住む所。

「これがまあ~か雪五尺/七番日記」

~の道
あの世への道。 死出の道。

「~昨日は過ぎぬ今日も又よもと思ふぞはかなかりける/続古今(哀傷)」

~の別れ
最後の別れ。 死別。

「世の事として, ~を逃れぬわざなめれど/源氏(椎本)」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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